2010年01月03日

アルカンの「鉄道」はなぜ誤解されたのか

自分の動画でもっともよく視聴されている動画というと、やはりアルカンの鉄道でしょう。あれをうpして、動画にはネ申だの何だのと称賛コメントがたくさんつきました。






しかし、鉄道は言われているほど難しい曲ではないのです。






あの最初の動画を録音した当時、独奏協奏曲の第1楽章なども練習してましたが、テンポ160のことを132でしか演奏できていませんでした。

その程度の曲なのです。

しかもその協奏曲よりは騎士やフォコーソの方が明らかに難しいです(実は独奏協奏曲もそこまで極端にむずかしい曲ではない)。

では、なんでこう鉄道は難しさが誇張されてきたのでしょうか。



(1)過去の音源

鉄道を演奏するプロの音源、というと、中村攝とマルタンのものがある。しかしどちらもひどい。前者は前者で右手がぐちゃぐちゃだし、後者は力がない。

両者とも練習不足と技巧不足があわさった駄演といわざるをえない。

「プロですら弾けない」ということがたまに上がるが、プロの音源にはこういうものしかないわけで、それでそのようなことを言うのはどうかと思う。


(2)アムランの一発弾き

僕は観たことはないが、アムランはあるドキュメンタリーで鉄道をちょっと遊び弾きして失敗したという。

その結果
「あのアムランですら弾けない」→「めちゃくちゃ難しい」
という話になってしまった。

しかし、あれはただ単にあそび弾きの一発弾きにすぎないし、アムランは「音楽的に中身がない」から人前で弾かないだけである。ぺトルーシュカすら録音しない男なのだ。

技巧派で売ってる国際的ピアニストは全員弾けます。

(3)ネットでの風聞

ネットでは「ピアノ難易度表」なるものが出回っている。
これは弾けない人間が聴いた印象でてきとーに作った、信憑性の全くないものであるが、鉄道はそのなかでトップクラスになっている。

こうした風聞が、鉄道の難易度の誇張に一役買っていることは明白である(あとシフラ編曲の剣の舞もおかしいけどそれはまた今度)。


あと、ここまで有志によるMIDI音源が出回ってる曲も珍しいが、それが「機械にしか弾けない」と人に思いこませてしまってるのも大きいと思う。








もちろん、いくらそこまで難しくはないとはいえ、ちゃんと基礎(スケール練習など)を積まないととうてい弾ける曲ではないです。さすがにそこまで甘くはないです。




ということで、ようするに言いたいことは、自分の演奏は過大評価されてるってことです。ようつべで1万回再生とかありえん。




ということで、指はよく回るけど鳴かず飛ばずのピアニストの方、

弾 か な い か ?

この領域は意外と売れ線ですよ。



……自分が動画をうpする目的は、もっと他の人にこういう曲を弾いて欲しいから。もうとっとと隠居したいでござる!
posted by バルバロの人と呼ばれてる人 at 13:14| 駄文